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2011/11/01

「俺は見えない敵と戦っている」

ACミランに一体何が起こっているのでしょうか。

カッサーノが、土曜日のローマとの試合を終えミラノに帰って来たところ、突然空港で倒れ、入院したそうです。
今は落ち着きを取り戻し、容体も安定したようなのですが、原因が特定できておらず、さらなる検査が必要だということです。
もちろん明日のCL・BATE戦は欠場。復帰時期も不明です。
非常に心配しておりますが、何もわからない間はどうしようもなく、続報を待っている状態です。

さて

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今さらですが、10月24日に行われた、ガットゥーゾの記者会見の概要です。
9月9日の開幕戦・ラツィオ戦にて味方選手と交錯して、そのまま途中交代退場。その後、左眼に問題があることが発覚し、復帰時期などがはっきりせず、このまま引退するのではないかと懸念されていたところでした。
その疑問や憶測に対し、自らの口で、現役続行の意思があることを伝えるために開いた会見だったようです。

すでにイタリア語のレポ等をきちんと翻訳してくださった方がいらっしゃると思います。明日(11/1)のミランチャンネル@Twellvでもこの会見の様子が放送されるそうですので、ミラニスタの皆様はそちらの方をご覧になることを推奨いたします。

どちらかと言うと、自分用メモ・兼・ミラン情報をわざわざ自らcheckしたりしないであろう非ミラニスタの方に、ガットゥーゾが今置かれている状況を知ってもらいたかったのです。
ミラン公式(英語&イタリア語)に書かれてるまま要訳したので、話の筋道がいまいち通っていないのは御容赦くださいませ。

ではどーぞ

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Dr.タヴァーナ
「リーノは第6脳神経*が麻痺しています。視力の問題ではありません。問題自体は非常に、非常にゆっくりと発生し、ラツィオ戦にて症状がピークに達しました。腫瘍(がん)、発作、外傷などは存在しません。我々はまず最も危険な可能性を除外することから診断を始めました。
我々はアメリカの神経外科の権威である、Coscarella教授と連絡を取り合っています。彼はイタリア語を話します。
2~6ヶ月の間は状況がどう推移するのか待つことになるでしょう。自然に正常に戻ることもあり得ます。
リーノは左目で見ようとすると、視界が二重になります。
ボツリヌス注射が、症状を軽減できる唯一の治療法です。ミランのメディカルスタッフは治療について決定することができませんので、我々は専門家と共に仕事しています。」

リーノ・ガットゥーゾ
「ちょうど今、マルコ・シモンチェッリ*のことを思っている。彼のことを愛情と共に思い出す。彼が亡くなったのは衝撃だった。

この45日間、俺の問題に関するあらゆるニュースを読んだので、今ここにいる。俺がサッカーから引退することを皆が心配している状況について、ドクター・タヴァーナが説明してくれたんだ。

今以上俺を打ちのめすことがらは存在する。日曜日のシモンチェッリのように、人生にはもっと悪いことが沢山あるんだ。
俺は見えない敵と戦っている。大事なのは、前を向いて、けっしてあきらめないことだ。
毎朝起床した時に、眼の感覚をみている。今は、サッカーのことは考えていない、俺が考えているのは日常生活のことだ。子供を学校に送り届けることが難しい、車の運転が出来ないんだ。眼鏡を外すと物が二重に見える。
フィジカルトレーニングを続けることは出来る。このことが俺にあきらめない強さをくれる。今現在重要なのは、普通の人と同じような日常生活を取り戻すことだ。
CTスキャンやMRI検査をする時に、まだ幼い子供たちのことを思ってしまうんだが、そんな時もルディ(※タヴァーナ)たちは俺のそばにいてくれる。いろんなことが頭をよぎるものだ。がん(の可能性)は除外された、と説明を受けた時には安堵のため息が出たよ。

手術については確定していない、(様子を見るための)時間が必要だ。
ダーヴィッツ*とは事態が異なる。彼は眼そのものに問題があったが、俺は眼の外側だ。眼を動かす筋肉の神経の問題だ。
この故障はネスタとの衝突が原因じゃない。問題はもっと前から起こっていた。俺にはサンドロ(※ネスタ)が全然見えなかったんだ。俺は何がなんでもあの試合でプレーしたかった。
今後4ケ月は休んで、それから手術をするかも知れない。ドクターは俺をいつでも安心させてくれる。火曜日(※10月25日?)に、2回目のボツリヌス注射をする。当初はものが3重に見えていたんだが、今は2重になった、少し改善してるね。

1月に俺は34歳になるが、そんな感じはしないよ。熱意がある限り…。
俺はプレーしていない時であっても、いつもロッカールームで意見を聞いてもらっている。
サッカーは俺の人生だ、そのおかげで俺は富と名声を手に入れたんだ。自分をとても幸運だと思っている。
フィジカルレベルではあらゆることが可能だが、もちろん、トレーニングゲームはできないね。ボールを持つのはチームメイトや誰かを傷つけるリスクがある。

この問題とは45日間だが、メンタルが強くないと厳しい。Eメールが書けない、TVが見られない。
俺は嘘はつけない、俺が恐れていたのは生活が悪化することで、サッカーのことはそれほどでもなかった。最悪の事態が除外されて初めて、サッカーについて考え始めた。」

Dr.タヴァーナ
「この第6神経麻痺の25%は原因が特定できません。我々は大変希少なケースについて話しているのです。しばしば、自発的に解決することもあります。我々はいくつかの検査をして、腫瘍の類(の可能性)を除外できました。通常だと治療期間は2ヶ月から6ヶ月の間です。」

リーノ・ガットゥーゾ
「俺は(自分を)ロッカールームで重要だと感じている。チームメイトすべてにとって、長い年月の間、俺はひとつの基準(?)のようなものになってきた。俺を知る者はみんな俺の性格をわかっている。俺は眠っている時でさえ燃えているんだ。それは俺の生き方の一部だ。
クラブとチームメイトのために何かできることがあるなら、俺はここにいる。俺はミランファミリーを本当に愛しているんだ。

この問題はラツィオ戦の4日前に起こった。俺は熱を感じてドクター・タヴァーナを呼んだ。あの試合はビッグマッチだと考えていた。(※だから無理をしてしまった、と言いたいらしい?) だがラツィオ戦でのあの20分間は俺のサッカーキャリアの中でも最悪だった。酔いを感じた。イブラが一度に4箇所にいるように見えたんだ。そして俺は衝突して、ピッチに倒れた。
俺はいつも、前に進め、止まるな、と言う、肩にとまっている悪魔の声を聞いている。

さいわいなことに俺は有名なので、沢山の人が手はずを整えてくれる。俺は最高のドクターや専門家の元に行くことができる。自分を幸運なやつだと思うよ。俺と同じ問題を抱えていて、6ヶ月もベッドにいなければならない人たちもいるんだ。

チームメイトがからかってくるので、緊張が和らぐよ。特にイブラとカッサーノだ。カッサーノは一句詠んできたよ。
人々に会うと、たくさんの愛情を感じる。俺はいつも正しいことをしたり言ったりしたわけではないが、いつだって正面向いて物を言ってきたし、そのことを人は評価してくれてると思う。誠実であることが大切なんだ。
シモンチェッリのことを考えよう。彼は人生を愛し、いつも微笑んでいた。だからこそこの国は彼のことを本当に名残り惜しく思うだろう。

俺は今タフな戦いの中にいる。クラブは俺に、貝のように黙っているべきではないと言い、タヴァーナと俺の2人を呼んだ。
最後には俺はそこから抜け出す。大事なことは、俺に起こったことよりも悪いことは人生には沢山あるってことを、俺が知っていることだ。人生は続く。そして、前より強くなって戻って来たいと願っている。
20日前、タヴァーナとガッリーアーニと俺は、二度とプレーできない可能性があることに気付いた。ガッリアーニは俺に、心配いらない、たとえピッチにいなくても、他の面でもクラブは君のことが必要だ、と言ってくれたんだ。素晴らしいことだったよ。俺のことはまだサッカー選手として見ていて欲しいけれど、しかし、選手であっても他の形であっても、サッカーは俺のすべてであり続ける。」

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* 第6脳神経:眼球を動かす神経。ここが麻痺すると眼球が外側に向けて動きにくくなるので、より目になり、ものが二重に見える等の症状が現れるそうです。

* イタリアのモトGPレーサー。会見の前日、レース事故で亡くなりました。ミラニスタだったそうで、ミランの選手とも親交があったようです。

* エドガー・ダーヴィッツの場合は緑内障です。ユヴェントス在籍時に手術。プレー中はメガネを着用していました。

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左眼部分に加工を施した、特殊なメガネをかけて会見に臨んだガットゥーゾです。
2~3分程度のかんたん動画を見ただけですが、淡々と質問に答えていました。
今は吐き気やめまいなどはおきていないみたいですが、ものがよく見えず、日常生活に難儀するだけでも、ひどいストレスを感じているはずです。しかもそれが、いつ終わるのか、先が見えない状況です。

それでも、俺は戦う、あきらめない、と語るガットゥーゾ。
必ずピッチに帰って来い。

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コメント

うわぁん。
カッサーノが気になって仕事が手に付かない。
でも考えてみれば、ドクターやスタッフの前で倒れて良かったのかもと思います。
こんな発作は怖いですね。
本当に良くも悪くもフットボールってドラマだと思います。
全力で戦う選手たちに熱狂し、怪我や事故があれば家族のように心配する。
カッサーノやガットゥーゾが元気でピッチに帰って来ることを信じます。
頑張れ!

投稿: ボバン | 2011/11/01 11:18

> ボバンさん
うわ~~ん(((TдT;)))
最近カッサーノがすごくツボにはまってきたところだったので、かなりショックでした。
憶測に振り回されてどうにかなっちゃいそうですよねぇ。検査結果を待ちましょう…。「たいしたことありませんでした。心配かけてごめーん(^^ゞテヘッ」という結果が出るのを信じて…。病気とか似合わないもーん。
そうですね、おかげで迅速に対応できたのは、不幸中の幸いでしたね。機内ではいつものようにゆかいにやっていたらしいのに、降りた途端にぶっ倒れて、チームメイトもさぞ驚きショックを受けたことでしょう…。
カッサーノもガットゥーゾも、きっと元気に帰って来てくれると信じてます。

投稿: コリアンダー | 2011/11/01 19:31

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