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2011/01/27

そして船長は行く

(※タイトル変えました)
ファンボメルネタです。

今回のファンボメルの電撃退団には、心底心が痛みました。
今までサッカーを見て来て、こんなに深いダメージを受けたことはありません。

何よりも、「それだけはないはずだ」と私が強く信じていたのに、ファンボメル自身が、退団を希望したということ。そして、彼が傷ついて去って行ったということです。

未だ気持ちの整理がつきませんので、休むと言ったのにアプしたり、いったんアプしたものを削除したり、blogの更新も内容も、もうムチャムチャでデタラメになっています。
おもしろネタやへっぽこイラストを楽しんでくださってる方もいらっさったでしょうに、つまらない思いをさせてしまってごめんなさい。立ち直るまで、もう少し時間をくださいね・・・

今回ファンボメルが急に、自ら退団と契約解除を申し出た事情は、私にも正確なところはわからないのですが、原因のひとつとして、ファンハール監督との確執が言われています。
Bildには、二人がロッカールームで大激論をしていた、とも書かれていました。
そしてそれは、かなりあり得る話だと、ワタシ個人は思っています。
ただ、あくまで推測ですが、トーニやミーチョの場合とは異なり、ファンボメルと監督の間で人間的に何か許せないことがあったとか規律がどうのという類のトラブルではなく、純粋に、サッカー面で意見が対立し、そしてそれは、もはやこれ以上議論を重ねる余地がない、とお互い判断したのではないでしょうか。例えば、ファンボメルの今後の起用の仕方について。
ポジション競争をいとわないファンボメルだったはずですが、ファンハールから、もう競争しても無駄だと断言されたか、そう感じさせられたのか。

かつて代表チームで当時の監督ファンバステンと対立しチームを飛び出したファンボメルは、今は(後悔はしていないそうですが)感情に流されて行動したことを反省しているようです。
それを踏まえ、今は分別ある行動ができ、責任感ある名実ともに世界最高のキャプテン(←断言)となったファンボメルがこのような行動を取ったのは、よほどのことだったと、そしてそれはとても苦しく痛い決断だったのだろうと思います。

そうとでも思わなければ。何故こんなにも唐突に。CLに出場できないのがわかっていながら。(たぶん)愛してやまないバイエルンを出て行くことになったのか。

もうキャリアが残り少ない33歳の彼にはどうしても譲れない夢があるのです。ベストパフォーマンスでEURO2012に参加すること、そして、オランダ代表を優勝に導くこと。
そのためには、バイエルンと同レベルのビッグクラブで、コンスタントにプレーしなければならない、と考えているのです。ベンチでくすぶってる場合じゃない、と。

年齢を理由に(おそらくファンハールの世代交代構想)バイエルンは契約延長してくれそうもないし、今ベンチに押し込められたら、夏になって彼が望むようなビッグクラブからのオファーは来ないかも知れない。
そんな時に、ミランからオファーが来たのでしょう。今しかない。そう思ったのかも知れません。

自分自身のキャリアを真剣に考え行動する、どこまでもサッカーのために生きるファンボメルという選手。やっぱりワタシは彼のことが好きで、彼のファンであることを誇りに思うのです。

ということで、取り急ぎ、バイエルンでの最後の記者会見です。本当にとり急いでいたので、かなり大雑把なことになってます。いつもはドイツ語辞書も見ながらもう少していねいに訳すのですが、今回は殆ど英語への自動翻訳ママに自分の勝手な意訳を加えてます。だいぶ間違ってると思いますので、ざっくり流し見てください。

ダイジェスト。
フルバージョンはこちらにあります。
前の晩殆ど寝てないんじゃないでしょうか、目の下にクマが出来てて、終始険しい表情で、見てて胸がつぶれそうになりました。

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マルク・ファンボメル、なぜACミランへの移籍がこんなに早く決まったのですか?

マルク・ファンボメル:日曜の夜に、ACミランが俺の代理人に連絡をして、そして彼が俺に電話をした。それからはとてもはやくことが進んだんだ。

ACミランとはどれだけの期間のサインをしたのですか?

ファンボメル:まだ確定してないんだ。クラブでは決まってるけど、俺はまだだ。(??) でもあとは時間の問題だよ。

当然、(移籍することになったのは)何故ですか、という疑問があるわけですが?

ファンボメル:俺の状況ではACミランへの移籍はそう難しいことではなかった。今は移籍をうれしく思っている。あのクラブが俺を欲してくれたことを誇りに思っているよ。

細かいところでは何が原因だったのですか?

ファンボメル:スポーツ的側面だよ。俺がイメージしていた状況じゃなかったということだ。それで俺は移籍について考えていたんだ。

ルイ・ファンハール監督や、ルイス・グスタヴォの移籍との関係ということですか?

ファンボメル:もう一度言おう。純粋に、スポーツ的な判断だ。2年前にもバイエルン・ミュンヘンは新しい選手と契約した*けれど、俺は恐れなかったし、自分のゲームをした。今このシーズン後期に、グスタヴォがここにいる状態で俺はプレーをした。このことはすべてスポーツ的な問題だ、そうでなければ、俺はここに残っただろう。俺は他の選手を恐れてはいない。俺は33歳で、1992年からプロサッカー選手だ。自分は何が出来て何が出来ないかを知っている。俺は自分が、バイエルン・ミュンヘンを助けることができたであろうこともわかっている。4年半の間、さらに、そしていつも、良くなるようにやり遂げてきた。レギュラーポジションを失うのを恐れたのが原因だなんて、まったくナンセンスだ。どの選手も自分のポジションのために戦わなければならないし、そして俺はいつもそうしてきた。俺はいつだって自分のことを信じている。もし(バイエルンに)残っていたら、俺は(レギュラーで)プレーしただろう。

あなたがクラブのために行(おこな)ったことに対して評価が足りなかったということでしょうか?

ファンボメル:クラブとの間にはまったく問題はない。カール・ハインツ・ルンメニゲとはすばらしい関係だ。とても、とてもいい。他の人たち、ウリ・ヘーネスともいい関係だったことも強調しておきたい。

ACミランでの目標はなんですか?

ファンボメル:ACミランでリーグ優勝することが、大いなるチャレンジだと思っている。俺は自分自身のことを深く信頼しているから、今日ACミランにサインしたんだ。

バイエルン・ミュンヘンでの時をノスタルジックに振り返ったりしますか?

ファンボメル:もちろん、今クラブを離れるのは少し心が痛むことだよ。いつでも素晴らしい出来事が残っている。まず最初に思いつくのは、ここでたくさんのタイトルを獲ったこと、そしてキャプテンになったことだ。これ以上ないこんな偉大なヨーロッパクラブで、誰もが達成できることじゃないと思うよ。だけど今、俺は別の偉大なヨーロッパクラブに行くチャンスを得た。だからこの決断は単純なことなんだ-俺のここでのスポーツ的シチュエーションが根底にある、そしてそれは単純なことじゃなかったんだけど。

ルイ・ファンハールともうお別れはしましたか?

ファンボメル:いや、彼とは会っていない。

バイエルンの他の選手にはいつさよならを言うのですか?

ファンボメル:トレーニングしているところでみんなにお別れをして、それからACミランに行く。水曜日にはサンプドリア・ジェノヴァとの試合があるんだ。

その試合でプレーするのですか?

ファンボメル:プレーする可能性はあり得るね。ことが早く進めば。

今シーズンのバイエルンと昨シーズンを比較してどう思いますか?

ファンボメル:過去を振り返ったり先のことを考えたりすることに意味はないよ。単純に言えば、今はもう俺の問題じゃない。

*ファンボメルと同じポジションのティモシュクの加入のこと。

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この後ファンボメルは仲間たちとお別れをし、ファンハールと握手をし、ミラノに向かいました。(追記:試合のあるジェノヴァに直行だったかも知れません)
Bildに、仲間との別れは感情がこみあげた、つらかった、とか、俺がファンハールにヒゲ剃られる必要はねんだよ、とか、シュヴァインシュタイガーをキャプテンに推薦、とか、いうことを語ったインタビュー記事も上がってまして、そちらも紹介したかったのですが時間切れです。このあとファンボメルのミランでの初試合があるのです。

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コメント

 コリアンダーさん…crying
 
 もしかしたら抱腹絶倒かつ選手&サポへの愛にあふれたブログを止められちゃうのではないかと心配しましたが…こんなにきちんとまとめられていてホッとしました。私なんか昨日ナダルが怪我のせいで(でもリタイアだけはしなかった)敗退しただけで、もうすべてのテニス記事から目をそむけているのに…
 これからも一緒にバイエルンを応援してくださいますよね、ね、ね…もちろんミランのボメルを応援するのはかまいませんよ。私はやっぱりあの「ヘタフェの奇跡」が一番印象に残っています。

投稿: shizuka | 2011/01/27 12:31

はじめまして。9番と申します。

自分は生粋のミラニスタですが、バイエルンのファンでもあります。

去年のCL決勝トーナメント頃からこのブログの存在を知り、それ以来日本じゃ数少ないバイエルン情報を扱うブログとして毎日、試合評はもちろん、写真の小ネタなども楽しみにしていました。

かれこれ1年以上読み続けたうち、コリアンダーさんのファンボメル愛はかなり伝わってきたので、正直言ってこの移籍のニュースが入った時にはいくらミランにプラスになるとはいえ「ベルルスコーニとガッリアーニのバカヤロウ!!」と思ったしショックでした。そりゃあもうカカーがマドリーにいってしまたときぐらいに。。。

話が逸れそうなので結論言います(汗)

これからもブログ書き続けてください!
僕はこのブログでミランに並ぶぐらいバイエルンが好きになりました!
だからこれからも書き続けてくださいね!!

投稿: 9番 | 2011/01/27 14:44

こんにちは。
コリアンダーさんの一字一句、ボメの会見の訳文一つ一つに目の奥が熱くなります。全てコリアンダーさんと同じ思いです。
昨日は朝早く出かけたので、関連記事を読むのが遅くなりました。私もボメが、自分が愛するバイエルンに対して、自ら契約を解除して移籍したのはなぜなのか・・・そればかりが頭の中で繰り返されていました。ボメのバイエルンへの、最初で最後の”お願い”・・・だったのでしょうか・・・。
それでも、よりいっそう厳しい環境にボメは行く決心をしたのだ、と今は思っています。
ところで、私自身の話になり恐縮ですが、私はモチロン、ボメラーとしてボメについて行きますが、バイエルンを応援する気持ちは変わらないです。ただ、私のキャパシティーは限られている(??)ので、ちょっと時間が足りないかもしれませんが・・・。
たしかロイが退団した時だったと思いますが(違っていたらすみません)、当時ボメがこんな風に言っていたと記憶しています。

「寂しいけれど、この世界(=サッカー)ではよくある事だよ。バルサから突然僕が来たように・・・。」

ポカルではバイエルンが、コッパではミランが勝ちましたね!では又です。

投稿: 梢 | 2011/01/27 15:57

皆さま、励ましのコメントありがとうございます。温かい言葉に涙が出そうになりました。
ご心配おかけして申し訳ありません。
ファンボメルのいないバイエルンを見るのがとてもつらいので、blogを今後どうしたらいいのか悩んでいるところですが、こうしてお言葉をいただけるのもblogをやっていたからこそ、ですので、閉めることはないと思います。ACミラン応援blogにもならないと思いますので、そこはご安心ください(^_^;)
元通りのオモシロ楽しいblogに戻るには今しばらく時間がかかるかも知れませんが、ゆるりと見守っていただけたらさいわいですconfident

長くなったので分けます。

投稿: コリアンダー | 2011/01/28 03:02

> shizukaさん
うお~shizukaさんcrying
そうでしたか、ナダルが…tennisリタイアせずに、最後まで戦ったんですねぇweep
いやっ実はワタシもあれ以降、バイエルンのニュースもドイツサッカーニュースも目そむけまくりです。バイエルン公式すら(重症…)。
でもこの話だけは、ほっといたらボメが誤解されそうな気がしたので、早めに書いておきたかったのです。我ながら気合入った文章ですねぇ(^_^;)
ここでミランのボメを応援しても良いのですね…ありがとうございます。(T-T)←泣きすぎ
「ヘタフェの奇跡」には本当に感動しましたよね☆カーンに鼻パンチされるボメ…そしてそのすぐ後に鼻骨骨折をcoldsweats02 楽しかったですね。TV放送がないのを忘れるぐらい、ホントに楽しくて充実したシーズンでした。
もちろん、アタシタチのカーンが、「応援ヨロシク」と言い残したバイエルンですから、愛情込めて見守って行きたいのですが…。なるべく早く立ち直りたいな、と思ってます。

投稿: コリアンダー | 2011/01/28 03:12

> 9番さん
はじめまして!ミラニスタで9番ということは、インザーギのファンですか?バイエルンは何度も煮え湯を飲まされているにっくき敵ですが、ワタシも好きですよ。あと、ガットゥーゾやセードルフも。どうかファンボメルをよろしくかわいがってやって下さいね…heart
…って、わ~わ~!そうなんですか!ワタシのblogでバイエルンのファンに!?ありがとうございます!!これ以上のホメ言葉はありません!すごく嬉しいです!(T∀T)
その上バイエルンの立場になってそんなに怒ってくださって。。。
ベルルスコーニは…今回の件がなくても普通にバカヤr(略)ですが、ガッリアーニはアンタ、こないだはイラン言うてたくせにイケシャーと「エエ選手来てくれてうれしいわいホクホク」と、まあ、気に入ってくれたんならいいです(^_^;)おかげでボメがこんなビッグクラブに挑戦するチャンスが出来たわけだし…
むしろワタシ的には「ボメの価値を認めてくれなかったファンハールバカヤロu(略)」(←ついに言っちゃった)ではありますが。
応援ありがとうございます!バイエルンファンを増やすためにも、そしてボメファンを増やすためにも、なるべく早く元気になりたいと思います。

投稿: コリアンダー | 2011/01/28 03:28

> 梢さん
おはようございます(予約挨拶)。
「実を言うと、出て行きたくなかったんだ」というボメのコメントも見ました。切ないです。そんな思いをしてまで、クラブに無理を言ってまで、移籍という手段をとったボメ。
そうですね、ミランとどういう条件が交わされたのかはわかりませんが、ガットゥーゾが怪我から復帰したら、ポジション争いが厳しくなるかも知れませんし(もっともワタシ的には二人並んでの、欧州随一のオラオラ最恐ボランチコンビに胸躍っちゃうんですけどheart)、レギュラーが確約されてるわけじゃないんですよね…。それでも厳しい道を選んだボメにはいつでも惚れ直させられっぱなしですね。
バイエルンを応援する気持ちが変わらない、という梢さんはなんとお強い…。尊敬します。ワタシはもう、ボメのいないバイエルンを直視する勇気がなくて、イタリア方面に逃げっ放しです。でも「ミランのボメ」もなんか、いまひとつ、燃えないんですわ…。
でもゆうべのコッパの試合は、昨日の今日でほとんどトレーニングとかしてなかった中、一所懸命頑張っていました。ボメが頑張ってるんだから、ワタシもいつまでもうつむいてちゃいけないな、とも思いました。でもまだ悲しい気持ちの方が大きいですけど。(ユニフォームもともかく、キャプテンマークを巻いてないボメにすごく違和感…)
はわぁ!そういえばそんなコメントしてたかも!よく覚えてらっしゃいますね!さすがですshineそう、サッカー界では「よくあること」なんですよね。。。そう捉えられるようになった時にはじめて、このことを前向きに考えられるのかも知れません。

投稿: コリアンダー | 2011/01/28 03:52

噂はちらほら出ていたものの、まさかこんないきなり移籍するとは思いませんでした。
コリアンダーさんの気持ちを考えていたら、思わず涙が出てきました。
私の周りでは一番のファンボメルファンでしたので(;_;)
さっきまでバイエルンでプレーしていたのに、次からはそこに居ないと思うと胸が苦しいです。
私も早く受け入れられるように頑張ります!何を頑張るのかよく分かりませんが(笑)

投稿: なつえる | 2011/01/28 15:22

> なつえるさん
そ、そんな、なんてお優しいんですかcryingありがとうございます。ええいああ~
「バイエルンの」ファンボメルを愛してやまなかったので、これから自分がどっちを向いたらいいのか、まだよくわかってません。
いつかは出て行くのはわかっていましたが、納得して、笑顔と涙で送り出すつもりでしたのに、いきなり何かをぶった切るようなこんな去り方はweep
ミランのニュースもちょぼちょぼと追ってはいるのですが、やはり心が満たされず、胸がカラッポ状態が続いています。

…って、いや、暗い渦の中に巻き込んでしまってゴメンなさいcoldsweats01申し訳ない思いでいっぱいです。
バイエルンはロッベン、ゴメス、ミュラーがキレを取り戻し、やっと波に乗って来たところです。これから追い上げて行こうというのですから、力強く応援して行ってあげてくださいね!!

投稿: コリアンダー | 2011/01/29 08:55

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