« エンケ(続き) | トップページ | 安らかに。エンケ »

2009/11/12

生きてこそ、とは言うけれど

分かる範囲でかんたんに失礼します。間違っている箇所がありましたらご指摘よろしくお願いします。

14日の親善試合・チリ戦は中止になったようです。
日本語ニュースでも出てました。
悲報を受けて、ドイツ対チリ戦の親善試合が中止に(Goal.com)
やはりチームにとっても大きな打撃だったようです。
会見の際にビアホフマネージャーが涙を見せたというのですが、映像をまだ見ておりません。

091111_bierhoff_2

あとは、DFBのサイトによりますと、ツヴァンツィガDFB会長とコーチングスタッフ全員、レーヴ監督、バラック主将が、今晩ハノーファーで行われるらしい、エンケ追悼セレモニーに出席する予定である、と読めます。(こちら

091111_teresa_enke

さらに、エンケ夫人テレザさんと、かかりつけのドクターも会見を行ったようです。
そこで明かされたのは、自殺の原因がいまひとつとはっきりしないと聞いて、もしや、と思われた方も多かったかも知れませんが、やはり。というべきか、まさか。というべきか、エンケがうつ病を患っていた、という事実でした。

少しも知りませんでした。気が付きませんでした。

それもそのはず、エンケ本人の強い希望で、病気のことは絶対に秘密にしていたのだそうです。
病気は2003年、バルセロナに在籍していた頃から(ちなみに当時の監督はファンハール)。

「このことを公にしないよう隠しているのは難しいことでした。全てを失うことを恐れていた彼の希望だったのです。後になって思えば、これは常軌を逸したことでした」(テレザさん)

また、エンケは、自殺の計画を秘密にしていた最後の数日間について、関係者たちに、だましていたことを謝罪する内容の遺書を残していたことも、これはドクターが明らかにしたようです。
そして彼が死んだのは治療施設に入院することを拒否したその日であるらしいと…。

夫人は、イスタンブールやバルセロナでの日々は厳しいものだったけれど、共に乗り越えて来た、ララ(二人の実娘)の死でさらに結びつきが強まって、今できることをしようと思ったのでした、と言ってるようですが、ちょっと自信がありません。。。大事なところなのに…。

エンケはその後、養子に迎えたライラちゃんのことを愛するあまり、父親がうつ病だということが周りに知れたらどうなるのだろう、ということを気にして、治療に対しては消極的だったようです。

「私は彼に、将来のことや希望を与えるよう努力してきました。サッカーがすべてじゃない、と言いました。私たちにはライラがいるじゃない!ララがいたじゃない!」

だけどエンケはサッカーに対しては前向きだったようです。
「私はいつもそばにいました。トレーニングの間も。サッカーはすべてでした。人生の特効薬。支えであり、力でした。彼はチームのために貢献しようとしていました。バルセロナにいた時でさえ。(最後の文がわからない)」

・・・・・・・・。

適当すぎてざっくばらん過ぎてごめんなさい。かなり不正確ですので、あまり信用しないでください。語学の不自由な自分が心底もどかしいです。
参照リンクはこちらですので、ドイツ語に覚えのある方はご確認いただけましたらさいわいです。(読むのがつらい内容ですが…)

ただ、わからないなりに感じるのは、自分の病気を悟られたくないというエンケの壮絶な決意、そこまで恐れるのも病気のなせる業なのではないかとも思いますが、ともかく、彼がずっと大きな不安や恐怖と戦っていたこと、そしてその戦いを支えてきた夫人の途方もない苦労です。

私は医者ではないので、うつ病のエンケに対してどういう風に対処するべきだったのか、などということを意見することはできません。
ただ、こういう病気の人に、死ぬな!と口で言っても難しいんだろうなというのは、雑学的知識としてなんとなくわかります。
その場にいて物理的に引き止めない限り、ひたすら死に向かって視線を定めていた彼を思い留まらせることは、誰にもできなかったのかも知れない、と思います。

けれど、エンケがよりどころとしていたらしいサッカーは、結局、彼を救うことが出来なかったのか、ということは、とてもくやしいです。
今後、サッカー選手のメンタル面でのメディカルのあり方について、活発な議論がなされていくかも知れませんね。
こんな形で有望な選手を失くすのは、耐えられないことです。もうこれきりにして欲しい。

エンケは苦しみから逃れて今、先に待っていた娘さんと天国で楽しく遊んでいるに違いない。
そう信じることが、残された者たちのせめてもの救いなのかも知れません…。

|

« エンケ(続き) | トップページ | 安らかに。エンケ »

コメント

こんにちは。
記事読ませて頂きました。昨日はかなり早くから日本のメディアにも記事が出ていて、「なんで・・・」という思いがずっと心の中を巡っていました。本当にこういう時に言葉の壁は重いです。ここまで訳して書いて下さったコリアンダーさん、ありがとうございます。
・・・・・うつ病・・・・この病気について私が言える事はありません。残されたご家族に充分なケアがなされる様、今はただそう思っています。
そしてエンケ選手、どうぞ安らかに・・・。
では又・・・・。

投稿: 梢 | 2009/11/12 10:25

私はサッカーを見るのもプレイするのも大好きで、サッカーは素晴らしいスポーツだと思っています。そしてサッカー好きに悪いヤツはいないと思っています。コリアンダーさんが仰るとおり、エンケ選手はサッカーがあったからここまで来たと思うのですが・・・。残念ですね。でも、これからもサッカーを愛し続けていきましょう。

投稿: yamamo8 | 2009/11/12 17:46

> 梢さん
日本語でのニュースが出るのを待ちきれなくて、つい頑張ってしまいましたが、やはり細かいところをいくつも間違えていたようです。こんなものでも読んでいただけてありがとうございます。
夫人の生々しい告白は読んでる側にもつらいものでしたが、知ってよかったです。
遺族の、特にテレザさんの苦しみ、痛みははかり知れないものがあります。だけどきっと、チーム関係者、ファンたちが温かくサポートしてあげることでしょう。そう願います。

> yamamo8さん
温かいお言葉ありがとうございます。
言語の壁のせいでなかなか正確な事実を把握しきれなかったのですが、今日になって日本語でのレポートをいくつか読んだところによると、発症のきっかけはやはり、サッカーで苦労していたことだったようです。
彼にとってサッカーは仕事でしたので、その仕事をうまくこなせないのではないか、そして、これは私の勝手な想像ですが、最近はドイツ代表にも選ばれ、国際的な評価も高まるにつれ、いつどこでこの成功が急に途切れるのかわからないという不安もあったのかも知れません。
サッカーを愛する気持ちとそれゆえに失いたくないという恐怖、表裏一体となったその思いの間を行き来していたのだろうと思います。最期の日々は本当に苦しいものだったことでしょう。
けれど、もちろん、ワタシも(はなはだいい加減ではありますが)サッカーファンのはしくれとして、このスポーツの素晴らしさを信じています。これからも応援は続けますし、新しい魅力を発見させてもらいたいと強く願っています。

投稿: コリアンダー | 2009/11/12 18:50

詳しい情報ありがとうございました。日本のメディアだけではわからない部分も多かったのですが、コリアンダーさんのブログを読んで、改めてエンケにお疲れ様を言いたいです。彼が何よりも愛したサッカーは、結局彼を繋ぎとめることはできなかったけど、彼は彼なりにここまで全力で闘ってきたのでしょうから。
エンケの安らかな眠りと、残された家族に穏やかな日々が訪れることを願ってやみません。

投稿: 常盤 | 2009/11/12 22:59

エンケの悲劇で思い出すのはミロの父のセリフですね。プロのサッカー選手だった父がミロがプロのサッカー選手になるにあたって「サッカー選手の仕事はきついものだからよくよく考えてから決めなさい」とアドバイスしたとか。体力的だけでなくプレッシャーもかかって精神的にも大変だと思う。なので運や才能に恵まれるのみならず、並の神経ではつとまらないからプロの選手はすごいと思う。

投稿: モモ | 2009/11/12 23:13

> 常盤さん
いてもたってもいられず、いろいろあいまいなまま、つい勢いで書きなぐってしまいましたが、少しでもお役に立てたのならうれしいことです。
誰も知らないところで壮絶な闘いをしていたエンケには、本当に、お疲れさまでした、と声をかけてあげたいと思います。安らかであることを祈ります。
家族のことはとても心配ですね。すぐには立ち直れないかも知れませんが、周囲のバックアップを受けて、幸せになってくれることを願わずにはいられません。

> モモさん
本当にそうですね。世界的なレベルの選手ならなおさらでしょう。エンケはサッカーのみならず私生活でも本当に苦労していたようですし、そんな中でも心身ともに苦しみながら代表に選ばれるところまで上っていったのですから、彼が特別弱かったのではないと思いたいです。道半ばで家族を残したまま命を投げ出してしまったことは無念のひとことに尽きますが、これまでよく頑張ったね、と、不謹慎とは思いつつ、ねぎらってあげたい気持ちもあります。

投稿: コリアンダー | 2009/11/13 18:29

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1205138/32181033

この記事へのトラックバック一覧です: 生きてこそ、とは言うけれど:

» [log]エンケさんの訃報 [Nothing lasts forever /Jreikoの日記 ]
最近、ドイツサッカーを追いかけている人たちのblogを追いかけているのですが(他力本願(笑))、ショッキングなニュースが入ってきました。ドイツ代表GKのエンケさんの急逝です。(スポーツナビの記事) …自殺、だそうです。 コリアンダーさんがblogに記事を書かれています... [続きを読む]

受信: 2009/11/12 17:25

« エンケ(続き) | トップページ | 安らかに。エンケ »